こんにちは。
くろこです。

わたしのお姉さん、写真の「ぐれこ」は
朝になっても戻ってきません。

餌をくれるおばあちゃんも
わからなくて困った表情をしています。

お休みだからいつもの大工さんたちも
来ていません。

旅行中のお父さん一家は
おばあちゃんから連絡をもらっていても、
遠いので駆けつけてくれません。


わたくしの不安は大きくなるばかりです。

ぐれこ姉さんはどこへ行ってしまったのでしょう？
なぜ、わたくしを一緒に連れて行って
くれなかったのでしょう？

わたくしも嵐のような雨と風は
すごく怖かったけれど、
ぐれこ姉さんに付いて行かなかったことを
とても後悔しました。

ひょっとして今日か明日には
帰ってくるのかもしれません。
行き先のわからないお姉さんを追うよりも、
わたくしはここで待つことにしました。





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あけましておめでとうございます。
くろこです。


お姉さん「ぐれこ」とわたくしが
お世話になっているおばあちゃんのおうちの
リフォームが始まって一か月ほど経った頃でした。

アパートのお父さん一家は連休で長野に
旅行に出かけました。
ぐれこ姉さんとわたくしはお留守番です。
おばあちゃんは駅前でお店をやっています。

朝から雲行きが怪しかったのですが、
夕方には激しい雨と風に襲われました。
お父さん一家は、旅行を中止して
わたくしたちを助けに来てくれると
思っていたのに、夜になっても来てくれません。

上の写真のように、
不安でうずくまるわたくしに
ぐれこ姉さんは「ここでまってて」と
いうような仕草をして、
どこかへ行ってしまいました。

おばあちゃんがお店を終わって帰って来て
ご飯をくれても、ぐれこ姉さんは
戻ってきません。
お父さんを探しに行ったのでしょうか？


激しい雨と風のなか、
わたくしはひとりぼっちで
とても不安な夜を過ごしました。



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こんにちは。
くろこです。

写真はわたしのお姉さん「ぐれこ」です。


ミナちゃん、チカちゃん姉妹はよくわたくしたちを
かわいがってくれました。
「２匹とももうウチの仔だよね」って
言ってくれました。
でも姉妹のお母さんは
「猫はきまぐれで恩知らずだから、
そのうち、どっか行っちゃうよ」と
なかなか認めてくれませんでした。


秋になり、ようやく過ごしやすくなりました。

わたくしたちが軒下でお世話になっている
おばあちゃんのおうちに
お父さん一家が一緒に住みましょう、
ということになり、
おうちをリフォームすることになりました。

昼間、おばあちゃんのおうちでは工事がはじまり、
大工のおじさんやお兄さんが出入りするように
なりました。

わたくしたちも大工さんにくっついて
おうちの中を探検できるようになりました。

大工さんたちもわたくしたちを
邪魔扱いするどころか
たいそうかわいがってくださったのでした。



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こんにちは。
くろこです。

相変わらずちっちゃかったお姉さん「ぐれこ」と
わたくしですが、姉妹の間にも大きな違いがありました。


名前を同時に呼ばれても、すぐに跳んできて
足もとに擦り寄ることのできるぐれこ姉さんは
ミナちゃん、チカちゃんのお友達にも
すぐ人気者になりました。
ぐれこ姉さんは体の色も明るくて、
眼がぱっちりして「かわいい子猫」そのものでした。

ところがわたくしは嫌われる黒い毛並み、
引っ込み思案な性格のため、
いつも姉の後ろについておりました。
よく目やにがたまって目が開きづらく、
やぶにらみ状態になりました。

おばあちゃんにときどき雑巾で顔を拭かれながら
「悪魔みたいな顔の仔だね～」と言われました。
悪魔なんて会ったことあるの？と
言い返したかったのですが、
当時、流行っていたマンガの登場人物（登場悪魔？）
「デスノート」（集英社　大場つぐみ/小畑健）の
ルークという真っ黒いキャラクターを
幼くしたイメージによく合ってるようなのです。



外見で判断されるのは猫だって嫌です。
ぐれこ姉さんのおかげで餌をもらえるようになったので
お姉さんは頼りにしてますが、
お姉さんのついでのように扱われるのは嫌で
今でも人に抱っこされるのは苦手なわたくしです。


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