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きままな愛猫「くろこ」の日常
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こんにちは。
くろこです。


そして、わたくしはおかあさんと
チカちゃんといっしょに動物病院に
行くことになりました。

もともと多くの猫がそうであるように
わたくしも狭いところが大好きで
体のサイズに合った紙袋、
段ボール箱、買い物かごなどを
見ると考えなくても中に入ってしまいます。

初めてのキャリーバッグも
チカちゃんがわたくしが遊んでいる
ぬいぐるみなどを入れて
入りやすくしてくれていましたが、
すんなり入ってしまいました。
でもバッグの扉が閉められると
とたんに不安になってしまいました。

持ち上げられるとバッグごと
ゆらゆら揺れてちょっと怖いです。

小さな自動車の後部座席に置かれ
チカちゃんが隣に座っていたようですが、
不慣れな車の振動とエンジン音が
恐ろしくて、わたくしは
消え入りそうな声で
鳴き続けていたのでした。







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■お勧め猫本

「猫の水につかるカエル」川崎徹著



静かなユーモア、優しいペーソス、淡々と沁みる小説集。(「BOOK」データベースより)
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こんにちは。
くろこです。

動物病院はこの町にもいくつかあって、
わたくしをどこに連れて行こうか
お父さん一家は考えました。

そして、おばあちゃんのお知り合いの
ウエタさんの飼い猫が通っていた、
病院を教えてもらいました。

ウエタさんの飼い猫は
もう随分高齢だったそうで
でも、ウエタさんはとても大事に
お世話をしていたそうです。
食事が出来なくなって動けなくなったら
その動物病院の先生と看護師が
毎日、猫のために点滴をしに
いらしていたそうです。

ウエタさんに飼われた猫は
最期は眼も見えなくなっていたそうですが
幸せな生涯だったのでしょう。

わたくしがその動物病院に行ったころに
その猫は亡くなったそうです。
そしてまた、ウエタさんは新しい飼い猫と
広いお家でひとりと一匹で
暮らしておられるそうです。

わたくしは初めて行く動物病院という
ところについて、何もわかりませんでした。

もちろん、お父さん一家も行ったことが
ありません。
お母さんが電話をしてどうやって
連れて行けばいいか訊ねました。

診療時間内に連れてくればいい、
その際は猫が暴れださないように
キャリーバッグか、洗濯ネットに
入れて来てくださいとのことでした。

お父さんは近くのホームセンターで
プラスチックの檻のような
キャリーバッグを買ってきてくれました。

洗濯ネットに入れられていたら
どんな感じだったでしょう。
捕獲網にかかった魚の気分が
味わえたかもしれません。







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■お勧め猫本

「猫の事務所」宮沢賢治・文

大人の絵本。小学中級以上のお子さまにも。



猫の事務所の書記の中に、一匹のかま猫がいました。かま猫とは、寒さに弱くて、夜かまどの中に入って眠るため、からだが煤で汚れている猫のことです。かま猫は、猫仲間のきらわれ者。事務所でも、ほかの書記たちにいつも意地悪ばかりされているのです…。(「BOOK」データベースより)




こんにちは。
くろこです。

おばあちゃんのお家に
お父さん一家が引っ越して、
わたくしも家族に入れてもらっての
初めての春がやってきました。

みんな、気分がウキウキしているようです。
わたくしもなんだか楽しくなってきました。
でもお腹のあたりがむずむずして
夜、寝られないのです。

暗くしてみんなお布団に入るのに
わたくしはどんどん目が冴えてしまいます。
チカちゃんの寝ているお布団の上で
遊んでみたり、ゴロゴロしてみたり。
困ったチカちゃんは部屋からわたくしを
追い出しました。

廊下を行ったり来たりして
「にゃあ」と鳴いても
だれも遊んでくれませんし
ご飯もくれません。

おばあちゃんのお部屋へは
入口の横の壁を爪でガリガリすると
入れてはくれますが
やっぱり起きてくれません。

お父さんとお母さんが寝ているお部屋に
行きました。
ふすまを何回か爪でひっかいているうちに
開けられるようになりました。
お父さんとお母さんはビックリしたようですが
タヌキ寝入りを決め込んで
やっぱり起きてくれませんので、
わたくしは二人のお布団のまわりを
グルグル周って
「起きて、遊んで。
わたくしは眠くないんです」と
言ってみましたが、
わたくしはお部屋の外に放り出されて
しまいました。

わたくしの鳴き声が人間の赤ちゃんの泣き声に
似てきたので、病気ではないかと
わたくしは動物病院に
連れて行かれることになりました。



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■お勧め猫本

「猫町」萩原朔太郎著

猫、猫、猫・・・



どこを見ても猫ばかり。いつもの角を曲がったら、そこは夢現・無限のめまい町。ノスタルジックでモダーンなイラスト紀行。猫の視線で描かれるイラストが不思議な旅の世界に誘う。(「MARC」データベースより)



こんにちは。
くろこです。

朝になり、賑やかになりました。
なんだか夕べより
猫が増えています。

じっとしている猫や
走り回っている猫もいて
いろいろです。

やがて、おばあちゃんがわたくしを
お迎えに来てくれました。


わたくしが迷い込んだ大きなお家の人は
おばあちゃんのお知り合いで
ウエタさんとおっしゃる
おばあちゃんと同じくらいの
お歳の女性で一人暮らしでした。

お家の中にも猫がいるそうですが、
こうしてお庭に集まる猫たちにも
餌を与えているそうです。

朝、ウエタさんはお庭にいる
小さくて黒くて首輪をつけたわたくしを
見つけて、おばあちゃんに
電話で知らせてくれたのでした。


おばあちゃんはわたくしを
抱いてお家に帰りました。
夜は暗かったから気がつかなかったけれど
大きい車が走っていた道路は
朝は小さい車もたくさん走っていて、
とても危険そうでした。

ミナちゃん、チカちゃんは
わたくしが戻ってきて
大変喜んでくれました。
一晩中、心配していたのかしら。

でも、すぐに体を洗われたので
やっぱり怒っていたかもしれません。




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■お勧め猫本

「ニャーンズ・コレクション」赤瀬川原平・文

猫好きで芸術家の筆者がユニークに分析



巨匠たちの“猫名画”を集めた空想美術館。自他共に認める猫好き、赤瀬川原平氏が長年にわたって“蒐集”したピカソ、ルノワールなど、錚々たる巨匠たちのとっておきの「猫名画」を大公開。バーチャル・ミュージアム『マタタビ美術館』(館長:赤瀬川原平)初の公式図録。(「BOOK」データベースより)





こんにちは。
くろこです。

わたくしは夜、お家を出てしまって
知らないところへ来てしまったようです。

心細くて不安ですが
戻ろうとしても
大きな道を渡ってしまったようで
あっちからもそっちからも
車が行きかうので
怖くて渡れません。

気が付くとあるお家のお庭に
来ていました。
大きなお庭で、軒下をねぐらに
している先輩猫が何匹かいらっしゃいました。

わたしは上手にご挨拶できなかったようで
何匹かに追っかけまわされました。
怖かったのですが、
追っかけっこに飽きた先輩猫はやがて
軒下や縁側の下にそれぞれお寝みに
なられました。

わたくしは寒かったけれど
すぐに飛びかかってこられないような
お庭の真ん中の小高い岩の上で
小さくなって寝ました。

朝になったらちゃんとお家に帰れるか、
とても心配でした……。





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■お勧め猫本

「トラや」南木佳士著

芥川賞作家の感動の書き下ろし作品



うつ病に苦しみ、老父の介護に疲れた私のもとへ現われた子猫。軒下で鳴いていた。トラや、ともに生き、生き延びてきた十五年をここに記そう。ささやかだけれどかけがえのない家族の年月を描ききって南木文学の新たな頂点を指し示す傑作小説。(「BOOK」データベースより)
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